
この記事では、これからMPLを見始めたい方のために、海外プロリーグであるMPLインドネシア(season6)に参加する各チームの特徴などを簡単にご紹介します。
参加チームについて知ることで、観戦がより一層楽しいものになるはずですよ!
Rex Regm Quon Hoshi
まずはインドネシアを代表するチームであるRex Regm Quon通称RRQです。
MPLシーズン1からMPLに参加している伝統あるチームで、新しい戦略を開発しては世界を驚かせてきました。
LemonはMPLを代表するプレイヤーで、かつてはカグラを使っての立ち回りは世界一のメイジ使いと呼ばれ「KING」の称号がつけられています。最近はサイドレーンを担当する事が多く、ベテランとしてチームを引っ張ります。
もう一人のサイドレーナーであるR7は今現在世界一と言われるプレイヤー。あらゆるファイターを使いこなし、1対1には決して負けない強さと常に敵陣で視界を取ったりジャングルを荒らす積極性が大きな武器です。
キャプテンのVynは主にサポートを担当するシーズン5プレーオフのMVPプレイヤー、タンクを担当するLJは2つのチームでMPLを優勝したことのある唯一のプレイヤーでチームの要です。
シーズン5ではコア役を務めたXinnnが新シーズンでは予備メンバーに回るとの事で、火力面で若干不安がありますが、下部チームで大活躍しているコアプレイヤーのAlbertttを昇格させて補うという話も。もうすぐ始まるシーズン6の優勝候補筆頭です。
Lemon「我々は特に変わった練習をしているわけではない。他のチームと練習法は同じ。普通の事を普通にやれば負けることはない」
EVOS Legends
EVOS LegendsもRRQと並んでMPLインドネシアを代表するチームで、RRQ対EVOSの一戦はサッカースペインリーグの頂上決戦に準えてクラシコと呼ばれ非常に盛り上がります。
昨年行われたM1のチャンピオンであり、MPLシーズン4では最強チームとして君臨していました。
その後チームの要であったDonkey,Oura,Luminaireの離脱がありチーム力が落ちたと言われましたが、それでもシーズン5で決戦に進出できたのはお見事としか言いようがなく、伝統チームとしての底力を秘めています。
コーチだったZaysは今シーズンからはプレイヤーとして参戦しタンクかサポートを担当、目下チーム内での連携を高めているようです。
これまでコアはWannnが、サイドレーンはRektが担当してきましたが新シーズンでは入れ換えるとの報道もあり、新しく生まれ変わったEVOSが観られそうです。
Zays「今シーズン、我々は新しいEVOS Legendsをお見せする。」
ONIC Esports ID
ONIC IDは目下、新シーズンに向けて一番勢いのあるチームです。
シーズン3で無敵の強さを誇り、東南アジアカップやインドネシア大統領杯でも圧倒的な強さで優勝。
当時「ONICにはどうやっても勝てない」とフィリピンのチームも嘆いたとの話もある程の強さでしたが、その後はチーム力が衰えてしまい勝てない期間が続きました。
その後新しいコーチを迎えて戦力を整え、先月行われた国際大会では久しぶりに優勝。全盛期の強さが戻ったとまでは言えませんが、非常に良い調子で新シーズンを迎えられます。
サポートのDrianとタンクのRasyのバランスが非常に良く、チームに安定感をもたらします。
新メンバーでコアを担当するSanzはチームに参加して間もなく順応して活躍していますし、SaSaとAntimageの両サイドレーナーも非常に強力でチームのバランスが取れています。
RRQやEVOSは新シーズンに向けて不安要素も囁かれるなかでこのONIC IDはプラス要素しかなく、新シーズンで久しぶりの王者返り咲きも充分あり得ると思います。
Sanz「私はUdilの替わりとなるべく加入したのではない。Udilと同じ働きは期待しないで欲しい。」
Alter Ego
Alter Egoは実力が認められながらもなかなか上位に進出することができないイメージで、非常に惜しいチームです。
新シーズンに向けてONIC IDで中心的なプレイヤーだったUdilを獲得し戦力を補強しました。
MPLシーズン4では最多キル獲得プレイヤーであり最優秀新人と言われたCeliboyとの二枚看板で悲願の優勝を狙います。
最近行われた国際大会では攻撃力の高さと集団で攻撃された時の脆さが見えていました。
タンクを中心に連携を高めてチームとしての立ち回りを磨けるかがポイントになるかもしれません。
勢いに乗れば手がつけられなくなる攻撃力のポテンシャルを秘めていますので、台風の目になる可能性も充分です。
NasiUduk「このチームの弱点は既に分かっている。新しいメタに順応するのに他のチームよりも時間がかかってしまうので、今シーズンは常に新しい作戦を模索しながら戦っていく。」
Bigetron Alpha
Bigetron Alphaは昨シーズン一気に飛躍したチームであり、新シーズンも非常に注目されています。
何と言っても131のハイパーキャリー戦略を広めたチームとして知られていますが、それに並ぶ功績としてはウラノスのソロレーン採用というのが大きかったと思います。
それまではソロレーンはファイターが担当するもの、という概念が普通であり時々隼やハカート等アサシンが担当していた程度でした。そんな既成概念を取り去ったのがBigetron Alphaであり、彼らがこの戦略を採用する事がなければソロレーンメイジ等も見られなかったかもしれません。
新シーズンは新しいコーチAmouxを迎え、また新たなメタ戦略を見せてくれる事でしょう。MPLマレーシア/シンガポールではGEEK FAMを率いて優勝した事もありますが、プレイヤーレベルはそれ以上だと話したとも伝えられています。
昨シーズンの最優秀新人選手とも言われるKyyはサポートの名手でしたが、今シーズンはBranzを差し置いてコアを担当するかもしれないとのこと。
新メンバーであるRemboはインドネシアトップクラスのサポートと言われるプレイヤーですが、層が厚いBigetronでも出場できるのか、注目です。
昨シーズンはレギュラーシーズン2位に入りながらプレーオフでは早々に敗退。これはきっと期待されてプレーオフに臨む経験が薄かったことが原因でしょうから、シーズン6ではレギュラーシーズンだけではなくプレーオフでも暴れてくれる事を期待します。
新コーチAmoux「私は彼らの夢を実現するためにやってきた。」
AURA FIRE
AURAは昨シーズンあまり元気がなかったチームの一つです。
新シーズンはメンバーを大幅に入れ換えての参戦で、現状ではあまりデータがありません。
昨シーズンでチームの要だったVANNSTRONGをはじめTrustやDarknessら好メンバーは揃っていますので、まずは4位以内を目指して頑張ってほしいと思います。
Hades「常に新しいメタを模索し、プレイヤーに学習させながら進化していく。大切なことは早く学び、適応すること。それが出来るメンバーが揃っている。」
GENFLIX AEROWOLF
AEROWOLFも昨シーズンは苦戦したチームの一つです。
シーズン終盤までメンバーを固定できずに試行錯誤しながらのプレーとなり、残り3週というあたりでやっとチームとして噛み合い勝つことが出来ていました。
シーズン前の準備不足で上位進出が出来なかったとはいえ、CLAY,WATT,FREDOなど経験ある素晴らしいプレイヤーが揃っており、勝てない理由が良くわからないと思える程のメンバーです。
新シーズンでは開幕ダッシュを決めて上位進出を目指してほしいと思います。
Acil「このチームのプレイヤーは皆スキルは充分に整っている。あとは私が皆の意識を統一して優勝へと導くだけだ」
GEEK FAM ID
GEEK FAM IDは昨シーズン一番苦戦したチームでした。
RRQからインドネシアを代表するプレイヤーAYAMJAGOを獲得して上位進出を目指しましたがうまく噛み合わず、AYAMJAGOも色々な役職を担当するなど迷走してしまいました。
しかし先日行われた国際大会では並みいる強豪を次々打ち破りベスト4に進出。チームが生まれ変わっていましたので昨シーズンまでのようにはならないハズです。チームとしての連携のとれた立ち回りは素晴らしく、大崩れする事は考えにくいと思います。
昨シーズンの実績からまずはプレーオフ進出、できれば4位以内を目指して頑張ってほしいと思います。
Naferi「足りないものは精神面だけだが、それは私がしっかり補う。今のメンバーで優勝できると確信している。」
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本記事のライター:Nabe





