M2

【モバイルレジェンド】世界大会「M2」まもなく開催!「M1」を振り返ろう!

モバイルレジェンド世界大会「M2」が2021年1月18日~開幕します。

前回大会「M1」に出場し大活躍した10second gaming plusが新体制の10second gaming frostとして「M2」へ出場します。

チームリーダーを務めるObuyanさんをはじめ、複数のメンバーが既に経験した舞台なので今回も活躍が期待できるでしょう。

ここでは、M2開催前ということで、2019年末に開催された前回大会の「M1」がどのような大会だったのかを簡単に振り返ってみたいと思います。

M1は日本チームが出場可能となった初の国際大会

M1開催以前も国際大会は何度も開かれていますが、東南アジア限定、ヨーロッパ限定といった地域限定のものしかなく、日本が属する地域では国際大会の開催がありませんでした。

そんな中、2019年7月に開催された「Moonton Epicon2019」というイベントで、モバレ史上最大規模の国際大会「M1」の開催と日本にも参加枠が設けられていることが発表され、大いに盛り上がりました。

国際大会という場で海外プロチームと本気の試合をしたことのない日本の力が通用するか、はたまたどの位置にあるのか、それが明らかとなる世界大会開催に誰もが胸を踊らせました。

日本国内予選を勝ち上がった10Second gaming+を待ち受けていたもの

予選を勝ち上がった10sがM1でどのチームと戦うのか、ワクワクしながら迎えた組み合わせ抽選会。抽選結果は驚くべきものでした。

当時世界最強と考えられていたインドネシアのEVOS Legends、大会前優勝予想で最多得票を得たフィリピンのONIC PH、ロシアで圧倒的な強さで勝ち上がったDeus Vultと同組のグループDでの参加となりました。

どのチームも強豪ですが、特にインドネシアで無敵とも言える強さを誇ったEVOS Legendsと同じ組に入ったのは観戦する側としても嬉しくもあり辛くも感じました。

2019年1月、公式アカウントで行われたObuyan選手へのインタビューで「注目している海外プレイヤーは誰ですか?」という質問に対してDonkey選手と答えていました。その彼こそがEVOSを率いるのがまさにそのDonkey選手であり、当時圧倒的な存在感でチームを引っ張る世界最強のタンクプレイヤーとして名を轟かせていました。

日本の第一人者であるObuyan選手が世界最強のタンクプレイヤーと激突するとどうなるのか、胸が踊りました。

ONIC PHにはフィリピン最強のサポートプレイヤー、OhMyV33NUSという選手がいて、同じくサポートプレイヤーであるObuyan選手がどう立ち向かうのか、これも想像するだけでワクワクしました。

勝っても負けても悔いのない試合をしてほしい、できれば勝ってほしい。そんな気持ちでM1の開幕を心待にしました。

世界に日本モバレの強さを示した予選ブロック

M1グループステージDが開催された2019年11月14日日本モバレの転換点となった日だと思います。

第一試合のEVOS Legends対ONIC PHは事実上の決勝戦とまで言われる程前評判が高かったのですが、その評価に違わぬ激闘でEVOSが勝利。

続く第二試合が10second gaming+対ONIC PHでした。

世界のモバレファン達がONICの圧勝を予想していました。

「日本チームはどれだけデスするかな?でも恥ずかしがることはない、相手はONICなんだから」日本の10sにとっては冷ややかなコメントが溢れていました。

いざ始まったバンピック。全世界が衝撃を受けた瞬間でした。ONICにエスメラルダをピックさせて、10sは玄覇をピック。これが10sが準備していた秘策でした。

出典元:モバイルレジェンド公式YouTubeチャンネル

当時、エスメラルダは相当強力なヒーローだと考えられており、バン候補だったことはもちろん、このヒーローをピックすれば勝率が上がると思われていた程のOPでした。更に玄覇は当時一般的なランク戦などでもあまりピックされる事がなく、Moontonは「なぜ玄覇が使われないんだろう」と悩んでいた程のタンクヒーローでした。

このバンピックで首をかしげたモバレファンは多かったハズです。

出典元:モバイルレジェンド公式YouTubeチャンネル

最終的なバンピックでは、日本の10sはラファエルをピック。これも世界的にはあまり無いピックで驚いた人が多かったでしょう。ヒーローの顔ぶれを見て、誰もがONICの圧勝を確信していたと思います。

しかし、そうは成りませんでした。

すべてが噛み合った10sの圧勝。衝撃的な世界デビュー

試合開始後2分、タートル回りで最初の集団戦が勃発しました。

ファーストブラッドこそ奪われてしまいましたが、相手の動きを鈍らせるObuyan選手のラファエル、少ないHPの中でもダメージを出すTomebo選手のハリス、プッシュから素早い寄りを見せるTotaka選手のマーシャ、すべてが噛み合い10sが優勢になりました。

その後も10sが有利なまま続く試合の中で、視聴者は異変に気付きます。

ONICのエスメラルダが集団戦で活躍できません。大量のシールドを盾に飛び込んでくる、お馴染みの動きがありませんでした。玄覇のパッシブで完全に長所を奪われたエスメラルダは狙った活躍を見せることが出来ず、10sがONICを圧倒していきます。

結果は13対9で日本の10sの完勝でした。

出典元:モバイルレジェンド公式YouTubeチャンネル

玄覇は42%のダメージを受けながらわずか3デスでしたが、ラファエルが敵に減速をかけながらヒーリングをかけて逃がしていた事が大きな要因です。

Totaka選手のマーシャは必要なところで的確な寄りを見せてくれ、Pappa選手のキャリーとTomebo選手のハリスもしっかりダメージを出せていて、まさに10sの5人が一丸となって勝利を掴んだ素晴らしい試合でした。

この試合で日本モバレに対する風向きは一気に変わりました。

それまでプロの試合ではほとんど見ることが無かった玄覇とラファエルをピックして勝利したのは、まさに世界のメタが変わった瞬間でもありました。

エスメラルダをピックされてどうするのかと誰もが心配になる中で、10sの彼らだけが玄覇がカウンターになることを知っており、堂々と正面からぶつかって勝利したことを世界が称賛しました。

英語版の実況解説者はSurei選手の玄覇を「東京ドリフト」と興奮混じりに呼んでその活躍を伝え、10sへの応援コメントも溢れました。

日本語版での実況解説では担当のお二人が終始興奮しっぱなしで10sの活躍を伝え、すべての日本モバレファンの気持ちを代弁してくれました。

まさに日本モバレが世界の一員になった瞬間であり、記念すべき試合だったと思います。

続く2試合目ではONIC PHはエスタスをピック。当時ONIC PHのリーダーOhMyV33NUSはエスタスを使えば負けないと不敗神話がありましたが、10sは再度ラファエルと玄覇をピックして圧勝。なんと世界最高の前評判だったONIC PHのグループステージ敗退を決定付け、続くロシアのDeus Vultにも2連勝で早々と決勝トーナメント進出を確定。

そしてObuyan選手が注目するDonkey選手との激突、10s対EVOS Legendsの首位決定戦へと進みました。

ここでも10sは1試合目で勝利する快挙を成し遂げ、世界を再度驚かせてくれました。

Tomebo選手のハリスは世界最強チームを相手に4人を撃破しマニアックを獲得。世界でも注目されるプレイヤーになり、このシーンは公式のハイライトでM1全体の5位に選ばれました。

10sの快進撃は決勝トーナメントでも止まらず

決勝トーナメントでは10sはマレーシア代表のAxis Esportsと対峙、これに勝利して2回戦に駒を進めます。

対するは同じくマレーシアのTodakです。

この試合では10sはグループステージで見せてくれた伸び伸びとしたプレーを出すことができず、惜しくも敗れてしまいました。

しかし10sへの称賛は鳴り止まず、健闘を称えるコメントで一杯でした。

海外プロリーグのMPLを開催していない国で決勝トーナメントに進出したのはベトナムのVFMと日本の10sだけ。更に東南アジア以外からの進出は世界で10sだけでした。

目の肥えた海外のモバレファンは皆10sのプレーに興奮し、10sの影響でラファエルや玄覇のピックが増えました。

特に玄覇はあの日以来ピックされる事が極端に増え、エスメラルダユーザーを苦しめました。MoontonはM1前に、人気が無さすぎる玄覇のバフを決めていたのでM1後に人気が出ても更に強化される事態となってしまい、しばらくは玄覇の猛威が続きました。

日本モバレ代表の10second gaming+が世界を動かしました。

M1後のモバイルレジェンド

M1という初の世界大会の大成功の後、世界各地で大きな大会が開かれるようになりました。

ヨーロッパでは毎月大会が開かれ、アルゼンチンやペルー等でも国内最強を決める大会が開催されるようになり、インドネシアのプロリーグMPLでは日を追う毎に視聴者数が増え、モバレの盛り上がりはどんどん大きくなっています。

日本も国内大会の開催頻度が増え、規模も拡大していきました。

帰国した10sのメンバーを中心にストリーミング配信では外国の視聴者が目立つようになり、海外プロプレイヤーと一緒にランク戦をするのも珍しくなくなりました。

まもなくM2開催

M1から1年と3ヶ月が経過し、全世界が待ち望んだM2が遂に開催されます。

今度はどんなドラマが待っているのか、どんな新しいメタを見せてくれるのか、本当に楽しみです。

日本のモバレファン全員で10second gaming frostを応援し、その活躍を目に焼き付けましょう。

本記事のライター:Nabe

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